2月のワークショップ「おはしを作る!」

おはし作りを通して、伝えたいことがあり、2月のワークショップに決まりました。

今や、コンビ二ではタダでもらえ、100円均一店でも売っている「おはし」

とても身近な「おはし」

ゴハンを食べるときには、無くてはならないモノですね。

あまりにも身近すぎて、粗末に扱ったり、隅に追いやられたりしていませんか。

でも、おはしを作るためには、森の木を伐って(いただき)、製材して、あの形に、削ったり、また切ったり…..と、たくさんの人の手による工程を経て、皆様の手元に辿り着くのです。

これは「おはし」に限ったことではないですよね、私たちのまわりに溢れるモノたちは、みんな、何かを犠牲にしたり、人の手を借りたりしています。

今回、使用する木は山武杉です。先ほど「いただく」と表現しましたが、森の木は、伐らなすぎても(そのまま放置する)弱ってしまいます。昨今のスギ花粉の蔓延は、戦後の復興のため、人の手で植えられた杉が、安い外材の流入、それに伴う林業などの衰退により、手入れをされなくなってしまったことも原因です。杉も、日の当たらないところで、必死に子孫を残そうと、花粉を作るのです。ですから、国産の木を使うことは「人間と木」お互いのためなのですね。

自分で削ってみて、加工する大変さや、木に触れ、想う時間になったら良いな、と思います。モノを大切にする心、モノの先にあることを知る、一歩になりますように。

 

ケヤキの座卓の続き…塗装編

先日やすりをかけ終わり、次は仕上げの塗装です。

ここで、いつもならオイル仕上げなのですが、ウレタンで塗ってみようという話になりました。

ウレタン塗装・・・ウレタン塗料で塗装することです。

塗料は、ある液体の中に顔料という色の素を混ぜて作られます。
水彩絵の具で言えば、顔料は絵の具であり、液体は水となります。ウレタン塗料は、この液体がウレタン樹脂と言うことです。

ウレタン樹脂は乾くと(硬化すると)非常に硬くなり、材料の表面に強いコーティング膜を形成します。

いつものオイル塗装にくらべると、水に強いという利点があります。オイルは水に濡れると、輪じみになったり、木目が立ってザラザラします。なので、テーブルの場合はコースターを使ったり、乾拭きで拭き、一年に一回程度、オイルを塗る必要があります。

しかしウレタンは劣化します。大体15年くらいだそうです。劣化すると家庭で補修するのは難しいです。

傷や衝撃に関しては、どちらも同じように傷がつきます。

ウレタンは水に強く、日々のお手入れが簡単と言うことです。どちらを選択するかは、生活環境などでお好みによると思います。そこは相談してくださいね(^0^)/

ただヨシモクでも選択できるようになったら良いね、と言うことで、やってみることになりました。結果は、また次回。

ケヤキの座卓

寒波が襲来していますね。明日は雪がちらつくとか…..(*0*)

ところで、先日古い座卓を引き揚げてきました。もともとは、漆を塗ってありました。

傷もたくさんあったので、一度、漆を剥いで、掃除をして復活させてみることになりました。

写真の状況は「水ひき」をした後です。

「水ひき」というのは、素地のままの表面に水をつけると言うか吸わせて、木目を立たせる作業です。凹み傷はこれで少し元に戻ったりします。それでも戻らないときは、水で濡らした布を当て、上からアイロンなどで暖めます。

この後、乾いたら、立った余分な部分を削って平らに滑らかにしていきます。

また次の工程に入ったら書きます。

では、週末、暖かくしてお過ごし下さい!

2017年のはじまり 

年が明け、一週間。

お正月中は、とても暖かく過ごしやすい、良いお天気でした。ただ朝晩はグッと冷えますね。

霜や氷の自然が織り成す造形と、それに当たる朝の光。寒いけれど、本当に美しいOo(‘0‘*)

少しのんびりした気持ちでないと見えないものもあるかもな、と思いました。

2017年は、どんな一年でしょうか。

心は霜のように、トゲトゲしないように過ごしたいものです。きれいなもの、美味しいもの、わくわくすること、に囲まれていたいですね。

「平成の年数の覚え方は、とり(にく)29年。これで忘れません!(^0^)/」と、どなたかが言っていました。笑  どうぞ、今年も、よろしくお願いします。

 

年末の大掃除

今年もあと4日。

いつも年末の大掃除のついでに、椅子やテーブルに蜜ロウワックスを塗っています。

何かの機会に合わせて、一年に1回塗ることをお勧めします。無垢の家具も、人間の肌のように、木部の表面がカサカサ、パサパサしてきます。

ワックスを塗ると、色がはっきりして少し濃くなり、表面がしっとりします。こうしてメンテナンスしてあげることで、長持ちするのと、愛着が涌いてきます。革のカバンや靴を愛で、育てるイメージ(^ー^)手間がかかるから、かわいい。床や壁も、同じように、かわいい。モノのお手入れをすることで、自分も磨かれます。

寒くて動きたくないのも事実ですが、お掃除すると、体も温まります。そんな事で、この寒いのにやるのかな?と前向きに考えてみるのでした。

あ、一番は、清々しいお家で新年を迎えるためか。

そんな訳で、来年も良い年でありますように!風邪など引かぬよう。

お正月と木

「木と生活」は昔から深く関わりがありますね。

お正月では、お雑煮やお節料理をいただく時に使うお箸。

ヤナギ材の、塗りのない丸いものを使います。「柳箸」「雑煮箸」「両口箸」「両細」などと呼ばれています。

先端と持ち手の方と、両端が細くが削られているのが特長です。

「古来、お正月は歳神様や御祖霊を迎えて新年のご加護を祈る行事。お雑煮などをいただき、神様や御祖霊のご加護を受け、慶びを共にします。そのため、柳箸の一方を「人」が使い、もう一方は「神様」がお使いになると、されてきました。」

だそうです!それで、両方削られていたのですね~。

年末年始、忙しいですが、木のことも考えてみてくださいね。そして、忙しいときは、木のぬくもりに癒されてください^ー^

大忙しの12月

気づくと、12月も半ばにさしかかろうとしています。12月は本当に、あっと言う間に時間が過ぎていきますね(><;)

今年中に終わらせたい仕事、年末年始の準備に、忘年会….などなど。もう来週末はクリスマスです。

今月はいつもより早めの、第二土曜日に、月1のワークショップをしました。クリスマスに間に合うように。準備は9月から。気温も暖かく、まだまだと思っていたのになぁ。

今年のクリスマスは、23日の天皇誕生日も入れると、3連休の方々もいらっしゃるようですね~(^0^)♪お家で過ごす人が多くなると予想されているそうです。

大忙しの12月ですが、連休少しでもゆっくりできると良いですね!お家クリスマスを彩る小物たちをそろえたり、作るのも楽しく、気分転換になります!

テーブルコーディネートとメンテナンス

先日、無垢のテーブルをお買い上げ頂いたお客様のところへ、メンテナンス方法をお伝えに伺いました。

【カップを置いたところに「わじみ」が出来てしまった】とのことでした。

オイル仕上げの場合、蜜ロウが入っているので、温かいものを置くと、蜜ロウが溶け白くなります。

そんな時は、まず固く絞った台ふきんで拭いてみる。その後、細かい番手の紙やすりで、木目にそって、やさしく削る(浮いてしまった蜜ロウだけを削るイメージ)そして、オイルを塗る。ベタベタが気になったら、余分なオイルを拭き取る。

毎日のメンテナンスは、基本は乾拭きで、汚れがひどい場合は、固く絞った台ふきんで拭きましょう。一年に1回はオイルを塗りましょう。もしくは、表面が乾いてきたなと感じたらオイルを塗りましょう。

「わじみ」や「キズ」を防ぐには、ランチョンマットやコースターなどを敷く。「防ぐ」と言うとなんだか面白くないですが、テーブルコーディネートとして、楽しんでみては、いかがでしょうか?(^ ^)/

塗り壁材「hitotoki」のお話

hitotoki(ひととき)と言うのは、前回のイベントで、デビューしたヨシモクのオリジナルの塗り壁材なのです!

先日、その塗り壁材を体験してもらおうと、ちょうど壁を塗ると言う方のところへ、行って来ました。

少し寒い日でしたが、お施主さんのほかに「塗り壁隊」さんたちがいました。午前中に他の壁は大体塗り終えてあり、使い心地等をくらべていただきました。

キッチンの一面でしたが、塗りやすい、とのことでした!私も、一緒に塗ってみたのですが、珪藻土が多めなので、風合いが素朴と言うか、優しい感じになり、匂いなども無く、そこまで緩くも無いので、私のような素人でも、簡単に塗れました^ー^*

人にやさしく、環境にやさしく、お財布にやさしく、施工しやすい、塗り壁です!

弊社ホームページ http://yoshimoku.com/

ものを選ぶこと

私たちは、毎日の暮らしの中で、たくさんの「もの」に関わって生活しています。

人間は「家」を持ち「もの」を所有する、稀な生き物です。

ある人は、寂しさを埋めるために、たくさんの「もの」に埋もれて生活しています。そしてまた、ある人は、じっくり時間をかけて、本当に近くに置いておきたいものを選びます。

日々の生活におわれて、安価で手軽な「もの」へと流されがちですが、5年、10年、、、もっと先のことを考えて、買い物をする。

「今」も大切な毎日ですが

「もの」を選ぶ際は、そんなことを考えてみるのも良いです。

今は高い買い物でも、10年、20年、その先まで使える「もの」であれば、実はそんなに高い「もの」ではないこと。そう考えて「もの」を選ぶと、今までとは違った「選び方」になるはずです。

その「もの」の背景だったり、作られる過程だったりが気になり「もの」への愛着が生まれます。いつもあるもの、使うものだから、じっくりと選びたい。

「家」や「家具」も、そうであってほしいな、と願います。

毎日をしっかり積み重ねて、人間らしさを大切に、今を大切に、そして未来の自分と世界を大切に思えたら、素敵ですね。(話が大きくなってしまった。笑)

そう考えると

「もの」を選ぶことは、自身の生活をつくり、人生のあり方にも繋がるのかもしれません。