ケヤキの座卓

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ウレタン塗装が終わり、座卓が仕上がりました。

60年くらい使われていたものですが、赤茶の塗装(多分、漆)を剥がし、凹みを戻し、ウレタン塗料で塗装をし直しました。深い傷などは、残ったままなので、少しビンテージ?の風合いです。

天板は一枚板で、脚や幕板にほんの少しだけ、装飾的なアールやカットが施されていて、シンプルなようでいて、遊びのある形が、今はできる人が少ないのでは?という事でした。

多少の傷はありましたが、とても丁寧に大事に使われていたのだなと、分かるものでした。

次に使う人も、大切に使っていただけると良いなと思います。

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春の準備

お店の前のシマトネリコの木を植え替えました。

背が高くなり、小さい鉢だとバランスが悪く、風で倒れることがあったので、鉢は大きくして、枝を少し短くしました。

ほかの木や花も、土を入れ替えたり、春の準備をしました。

生きている木?のことは知らないことがたくさんあります。育て方も、種類も。

ただ毎日、調子はどうかな?と見守っていると、だんだんと愛着がわき、かわいく思えてきます。不思議ですね。

これからの季節は、草取りも待っています。

ヨシモクには、ガーデニング用の木材、枕木もあります。春に向けて、準備を始めましょう^^

塗り壁体験ワークショップ

先日のヨシモクオリジナル塗り壁材 hitotoki-ひととき-の塗り壁体験ワークショップの様子です。

今回は、ミゾレが降るような寒い一日でしたが、そんな日にも関わらず、3組のお客様がいらっしゃいました。ありがとうございました!!

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材料が下に垂れないように、壁にコテ台を当ててその上で塗ると垂れる心配は無くなります。
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小さなお子様も、挑戦していました^^
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こちらは、お一人で、この一面を仕上げました!

主材はプレーンで色は白です。今回は、Uカラーという色をつける粉を入れ、うすきいろで塗りました。

床に材料がこぼれても汚れないように、しっかりと養生をします。

最初は、難しいとおっしゃっていましたが、だんだんと慣れてきて、塗るスピードもあがり、塗った見た目もきれいになり、皆様、楽しんでいました。

■職人さんの仕上げ■

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いろいろな種類のコテを使って、仕上げのパターンを変えてみせてくれました。

お持ちのコテの数は何百だそう!

仕上げ方で印象がまったく違うので、面白いですね。

ささーっと簡単そうにやられていましたが、素人の私たちがやると、何倍もの時間がかかり、さすがだなぁと、感嘆の声がもれていました。

 

部屋の大きさ 6畳の和室

使ったhitotokiの量 25kgほど

約15,000円

和室は、ふすまがあったり柱もあり、窓も多かったので、想定していた量の半分くらいでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

100%天然素材の塗り壁材  hitotoki-ひととき-

天然のもの、本物、無垢のもの、イコール高いと言うイメージでしょうか。

hitotokiは100%天然素材の塗り壁材です。

成分は、漆喰・珪藻土・天然沸石(火山岩から抽出されるゼオライト)・断熱ビーズ(火山灰鉱物を加熱発砲させた特殊真空ビーズ)の4つです。この4つの良いところが合わさったものです。

 

特徴は、塗りやすく、100%天然素材にしては安価というところです。

 

来週の水曜日3/15に、このhitotokiを使ってワークショップをします。4つの良いところって、どーなのそれ?と思っていらっしゃる、そこの方!一度、試してみてはいかがでしょうか。

DIYでお家の壁を塗りたいと思っている方、塗り方や養生の仕方を、職人さんから直接学べます。

塗り壁 写真

ワークショップに参加していただいた方には、特典もあります(^^)/

弊社ホームページ  http://yoshimoku.com/

 

 

 

 

ケヤキの座卓の続き ウレタン塗装

こんにちは。今日から3月ですね、あっという間に季節は冬から春へ。早いものです。

以前から取り掛かっているケヤキの座卓の続編です。

今回は、ウレタン樹脂塗装をしてみよう!という事で、準備が終わり、ここから本題へ入ります。ウレタン塗装のイメージは、エアースプレーガンで吹くのだと思っていたら、今回のは、刷毛塗り専用の水性のウレタン塗料です。

uretan

まず油性と水性があることに驚きました。水性の場合は、塗る人、使う人、環境、に優しいので、少しずつ普及してきているそうです。刷毛で塗ると言うのも、塗りむら、塗り跡がつかないのかな?と心配していたのですが、途中で止めずに一気に塗ると良いそうです。

そして「刷毛で塗る」→「ペーパーやすりをかける」を3回繰り返します。写真は、(左)1回目の塗り。(右)2回目の塗りです。1488162494358

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山武杉

千葉の杉といえば「山武杉」です。

サンブスギは、千葉県で生まれた優良な性質を多く持つ挿し木スギで、250年以上前から山武林業地において挿し木造林の技術とともに受け継がれてきたものです。sanbu_leaf

 

ー 山武杉の特徴 ー

成長・・・早生型   材色・・・淡紅色で美しい

針葉の形・・・先端が鋭く握ると痛い

花粉症対策・・・雄花(花粉)をほとんど着けない

気象害抵抗性・・・冠雪害、風害に弱い

サンブスギは、スギ花粉を飛ばす雄花をほとんど着けません。雄花の量は種子から育てられた普通のスギの数パーセント以下です。

花粉症にも優しい木なんですね、山武杉。

国産材を有効に活用することで、人も木も、森も元気になるのです。そんな良い循環ができるように、多くの人に知ってもらい、活用していただきたいなと思います。

ケヤキの板

縦も横も1mに満たない、小さなケヤキの板を削りました。

随分、長いこと眠っていたようで、真っ黒になっていました。IMG_1113

削ってみると、木目はうねうねとしていて、面白い表情をしています。味のある表情を見せてくれました。うっすらとですが、玉杢がのっているものもあります。

小さいので、看板や、花台、サイドテーブルの天板などになりそうです。一枚板には、同じものがないので、気に入ったものが見つかるのは、めぐり合わせです。大きなものだとお値段もそれなりになってしまいますが、この大きさなら少し手が出せるお値段です。

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表裏に、ペーパーやすりをあて、リボスのカルデット(クリア)を塗りました。

 

 

2月のワークショップ「おはしを作る!」

おはし作りを通して、伝えたいことがあり、2月のワークショップに決まりました。

今や、コンビ二ではタダでもらえ、100円均一店でも売っている「おはし」

とても身近な「おはし」

ゴハンを食べるときには、無くてはならないモノですね。

あまりにも身近すぎて、粗末に扱ったり、隅に追いやられたりしていませんか。

でも、おはしを作るためには、森の木を伐って(いただき)、製材して、あの形に、削ったり、また切ったり…..と、たくさんの人の手による工程を経て、皆様の手元に辿り着くのです。

これは「おはし」に限ったことではないですよね、私たちのまわりに溢れるモノたちは、みんな、何かを犠牲にしたり、人の手を借りたりしています。

今回、使用する木は山武杉です。先ほど「いただく」と表現しましたが、森の木は、伐らなすぎても(そのまま放置する)弱ってしまいます。昨今のスギ花粉の蔓延は、戦後の復興のため、人の手で植えられた杉が、安い外材の流入、それに伴う林業などの衰退により、手入れをされなくなってしまったことも原因です。杉も、日の当たらないところで、必死に子孫を残そうと、花粉を作るのです。ですから、国産の木を使うことは「人間と木」お互いのためなのですね。

自分で削ってみて、加工する大変さや、木に触れ、想う時間になったら良いな、と思います。モノを大切にする心、モノの先にあることを知る、一歩になりますように。

 

ケヤキの座卓の続き…塗装編

先日やすりをかけ終わり、次は仕上げの塗装です。

ここで、いつもならオイル仕上げなのですが、ウレタンで塗ってみようという話になりました。

ウレタン塗装・・・ウレタン塗料で塗装することです。

塗料は、ある液体の中に顔料という色の素を混ぜて作られます。
水彩絵の具で言えば、顔料は絵の具であり、液体は水となります。ウレタン塗料は、この液体がウレタン樹脂と言うことです。

ウレタン樹脂は乾くと(硬化すると)非常に硬くなり、材料の表面に強いコーティング膜を形成します。

いつものオイル塗装にくらべると、水に強いという利点があります。オイルは水に濡れると、輪じみになったり、木目が立ってザラザラします。なので、テーブルの場合はコースターを使ったり、乾拭きで拭き、一年に一回程度、オイルを塗る必要があります。

しかしウレタンは劣化します。大体15年くらいだそうです。劣化すると家庭で補修するのは難しいです。

傷や衝撃に関しては、どちらも同じように傷がつきます。

ウレタンは水に強く、日々のお手入れが簡単と言うことです。どちらを選択するかは、生活環境などでお好みによると思います。そこは相談してくださいね(^0^)/

ただヨシモクでも選択できるようになったら良いね、と言うことで、やってみることになりました。結果は、また次回。

ケヤキの座卓

寒波が襲来していますね。明日は雪がちらつくとか…..(*0*)

ところで、先日古い座卓を引き揚げてきました。もともとは、漆を塗ってありました。

傷もたくさんあったので、一度、漆を剥いで、掃除をして復活させてみることになりました。

写真の状況は「水ひき」をした後です。

「水ひき」というのは、素地のままの表面に水をつけると言うか吸わせて、木目を立たせる作業です。凹み傷はこれで少し元に戻ったりします。それでも戻らないときは、水で濡らした布を当て、上からアイロンなどで暖めます。

この後、乾いたら、立った余分な部分を削って平らに滑らかにしていきます。

また次の工程に入ったら書きます。

では、週末、暖かくしてお過ごし下さい!